仕事のやりがい
Vol.0072015.05
- 「ふれ合いを大切に」
-
職種:
介護福祉士勤続年数:
9年 -
9年前に、つわぶき(当時:健育会つわぶきデイケア)に入職した当時は、私は介護の資格もなく、介護というものとはどういうものか、まったく知らずに飛び込んでいった状態でした。当時、「ばあさん、飯はまだかいな」というギャグはありましたが、まだ、認知症も一般的にはそんなに深刻ではなく、加齢の中で人格が変わっていくということに自覚はありませんでした。
しかし、次第に認知の進行した方がつわぶきを利用されるようになりました。自分の食事を食べ終わったのに、隣の人の食事を見て「俺はまだ食べていない」と言われ、「今、食べましたよ」と諭すと、怒り出されてしまうことも経験しました。当時の自分は、認知症の方にどのようにして向かい合うかという知識もなく、本当のことを言って怒らせてしまうことしか出来ませんでした。
仕事の中で先輩方に教えられ、自分でも認知症を学んでいく中で、その人の存在を受入れ、思いを傾聴し、寄り添い共感することで、認知症の方と穏やかに過ごす方法を習得していきました。最近では、後輩たちにもそのような対応の仕方について指導できるようになったと思います。
そのような方につわぶきを楽しみにして来ていただき、ご自宅に戻られても穏やかに過ごしていただき、ご家族より「つわぶきで良くなったよ。いつも、ありがとう」と言われた時に、何よりもやりがいを感じます。
介護では、ご利用者や職員同士など相手のことを思い、人と人とがふれ合う場面が多くありその人たちを通していろいろな体験や経験が出来ます。健育会グループという場の中で、自身の成長を実感できることを感謝しながら、これからもご利用者とのふれ合いを大切にしていきたいと思います。