私は、東京で生まれ育ちましたが、昨年、家族の都合で熱川に移ることになり、ライフケアガーデン熱川に事務職として入職しました。メーカーの生産管理や営業部門で働いてきたため、語学やOA系のスキルを活かす仕事ができればという意識でしたが、働いてみると、老人ホームの事務所は、単なる事務仕事ではなく、介護職の皆さんが働きやすい環境を支え、ご入居者やご家族の窓口となりながら、実際にご入居者の皆さんのこころに寄り添う介護の仕事であることが判りました。

この半年で、毎日のレクや送迎の手伝いの際に、ご入居者さんの顔と名前を憶え、顔が合った際にお名前で呼びかけて、お話ができるようになりました。

事務所が主催する日曜日の『午後のお茶会』は、普段あまり交流のないご入居者さん同士をお誘いして、お茶とお菓子を頂きながら、職員が働きかけて、自己紹介から始まって身の上話を引き出し、相互のコミュニケーションを築いて頂くのですが、ご入居者さんのお話を伺っていると、戦時中に旋盤工として働いていた工場が私の学生時代の住まいの近くで、その話で盛上ったり、90歳を超えても英語の勉強を続けられている方から「人生、一生勉強だよ」と諭されたり、新鮮な驚きと人生の勉強の連続です。

健育会グループの介護理念は、ご入居者に輝きの一日を提供することですが、働く自分も、同時に、毎日新しい感動と社会人としての成長を続けていきたいと思います。