社会人になって、製造業の生産管理や法人営業で働いていましたが、縁があって熱川に住むことになりました。ライフケアガーデンに入職する際に、「老人ホームの事務職は、直接の身体介助をしないだけで、常に一人一人のご入居者の事を考えて、ご入居者のこころになって仕事をする」と説明を受けましたが、1年間勤務して、介護について少しずつですが理解してきました。

その中で、事務職としての仕事の幅を広げたいと考えていました。特に、まず、お支えするご入居者との距離をもっと縮めていきたいと思い、少しでも生活を楽しんでいただけるようお手伝いできたらと考えました。

1つ目に、ご入居者の方やご家族のお手伝いできるようになってきたこと。

まだまだ向学心旺盛のご入居者さん達から調べものを依頼され、ネットで調べてお伝えしたところ、大変喜ばれて、それ以来、「〇〇さん、これも調べて」とご依頼頂けるようになりました。また、IT分野に土地勘があったことから、携帯電話の使い方が判らなくなると呼ばれたり、停電の度に固定電話の初期設定を直しに伺ったりと、ご入居者の方から名指しで依頼していただけるようになりました。来訪されるご家族からも様々なお願いをされるようになり、自分でも手伝えることができることがあると実感できるようになりました。

事務職としてだけでなく、人として、ご入居者と接して関係を深めていきたいと思いました。

2つ目に、あいさつを継続したことで、覚えていただけるようになったこと。

毎日、介護職がY.M様を食堂からお部屋にお連れする際に、「お帰りなさい」とお声掛けしていました。ある日、Y.M様ご自身から「ただ今」と目を合わせてお話しいていただけるようになりました。Y様は90代後半と高齢で、多少認知機能の低下も見られますが、毎日の積み重ねで、私の存在を知っていただけるようになったのではと感じました。 今後も、常に一人一人のご入居者の事を考えて、ご入居者のこころになって仕事をしていきたいと思います。