ライフケアガーデン熱川に介護職員として入職し20年以上が経過しました。

常にご入居者の気持ちに寄り添ったケアを行うことを心掛けるようにしています。

最近になり、何事も自分でしたいという思いが強い方の居室担当になりました。お一人でトイレに行き転倒された事があったため「お手伝いします」「職員を呼んで下さい」等の積極的なお声掛けをしていたのですが、ご自身で動かれている姿を見かけることが多く、ご様子を気に掛けるようにしていました。

ある時、居室の箪笥を棒で開けている姿を目にしました。箪笥の引き出しには取っ手がなく、開け辛い形になっていました。今まで気付くことが出来なかった事を謝罪し、どのようにすれば楽に開閉が行えるかを話し合い、一緒に考えていきました。その後、穴をあけ紐を通したことでご自身の手での開閉が可能になり、それまで「申し訳ない」と謝るようなご様子でいらっしゃいましたのが、明るい表情で「いつもありがとうね」と感謝の言葉を頂けるようになりました。

ご入居者の喜んでいる姿に大きなやりがいを感じるとともに、今まで以上に普段から表情や様子を気にかけていこうと考えるようになりました。これからも積極的な「気付き」によって、ご入居の皆様の喜びと快適な生活に繋げられるように努めていきたいと考えています。